心身習学の前に

心と身体を一から習う

ヨガの目的って(・_・?

ヨガは単なる体操や、ストレッチではない、ヨガって瞑想なんだよ―― そんな話を耳にしますよね。
健康や美容など、身体の調整効果が高いため、それらを求めて多くの人がヨガをするようになりました。
それだけでなく、イライラしなくなったり、くよくよ悩まなくなったり、焦ることなく落ち着いていたりという、心の調整にも効果がある、そんな話も耳にしますね。

―― ヨガ ――

本来その目的の頂にあるものは……
「心の作用を止滅すること」

……。
う〜ん……何のコッチャ(*_*)

ここでいう心の作用とは、頭の働きのことであり、考えることです。ヨガの目的は思考の働きを止めること。ちなみにそのような状態を瞑想状態というのです。

そして、思考の働きが完全に止まらないまでも、
「頭の中が静まるほどに、身体も心も調整されていく」
ということなのです
なぜなら心の調整とは頭の中を静めることであり、そして心と身体は相関関係にあるからです。

ヨガでは、呼吸や姿勢、動作をコントロールするだけでなく、「感謝しましょう」「自分を大切にしましょう」ということをよく耳にすると思います。
しかし! そんなことを言われても……。私の合理的な頭は……。何でかな〜? じゃあどうすれば感謝できるようになるの? なんて働き始めたのです。
そして、これらを私の頭で持って解いていくと……。こうすれば感謝できるようになるのか。ふむふむ。そして、呼吸や姿勢、動作をコントロールするのも、感謝するのも、自分を大切にするのも、頭の働きを静めるための方法だったのか! と、何とか納得のいく答えが出てきたのです。

つまるところ、ヨガとは思考の働きをコントロールし、その働きを静めるための方法なのです。

そして、この本に書いてあることは、頭の中を静める合理的な方法です。自分自身の思考の働きを知り、それをコントロールするというヨガ本来の目的に沿っているのです。

ヨガの目的って(・_・??

あなたは何を求めて、この本を手に取ったのでしょう?

  • ヨガを深めたい?
  • 自分を大切にしたい?
  • 心の働き方を知りたい?
  • 私って何かを知りたい?
  • 悟りたい?
  • 健康になりたい?
  • 美しくなりたい?
  • いつも穏やかでいたい?

人それぞれに理由があることでしょう。でも誰でも本質的な理由は、たったの一つ。それは何でしょう?
それは幸せを感じて生きるため、といえるでしょう。

簡単に言うと、
「いつでもいい気分でいるため」

ヨガをやる人に限らず、人は誰でも幸福感を求めています。そうでなければ、今存在し、人として生きているという事実に矛盾が生じることになるといえそうです。
たとえ、健康・美容……優しさ・強さ……運動能力・集中力・記憶力・分析力……恋人・車・家・富・名誉・権威・何らかの成功、などを求めているとしても。

ではそれらを求めているのは……なぜ? なぜ? なぜ? と突きつめていったとき「あ〜そうかぁ、自分は幸福感を、いい気分でいることを求めていたのか」と気付くのではないでしょうか。

―― ヨガ ――

それはいい気分でいるための一つの方法ともいえるものだと思うのです。
人生をいい気分で生きるとは、日常をいい気分で、今日一日をいい気分で、つまりそれは、今この瞬間をいい気分で生きるということでしょう。

―― じゃあ、どうすれば今をいい気分でいられるの?

実は、人がいい気分でいるときって、頭の中が静まっているときなのです。
欲しいものを手に入れると気分がいいのも、そのことについてアレコレと考える必要がなくなるからなのです。

この本に書いてあることは、頭の中を静める合理的な方法であり、つまりそれはいい気分でいるための合理的な方法なのです。

この本の流れ(^_^)

この本の流れは、大体ですが次のようになっています。

  • 呼吸・姿勢・動作・言葉・笑いなどの表現を通して、身体と気分の関係を。
  • 思考の働きと気分の関係を。
  • 感謝と気分の関係を。
  • 食事や身体に対する考え方と気分の関係を。
  • 思考の働きと色々な気分の関係を。
  • 「私」って何なのか? 「悟り」って何なのか? を。
  • 自分を大切にすることと気分の関係を。
  • 途中に、特別レッスンとして宇宙を貫く「自業自得の法則」を取り上げ、その法則の生かし方を。
  • 最後に、この法則を踏まえた上で、自由についての勝手な見解を。それと……。謎の人のお話を。

すべては、いい気分でいるための方法論となっています。
それはまた、いい気分を自分に与える方法論ともいえるものであり、自分を大切にする方法論でもあることでしょう。
なぜなら、自分が求めているものを、自分に与えること。それが自分を大切にすることであり、ヨガの本質であると思うのです。

ですからこの本は、ヨガのことをまったく知らない人にも、やったことがない人にも、慣れ親しんでいない人にも、読んでもらえたらな〜と思います。
なじみのない用語は一切使わずに、誰にでも気軽に読めるものになるよう努めました。というか、私の頭ではそのようにしか書けなかったということでもありますが(^_^;



この本を書いていく中で、自分にとってのヨガとは何なのかが整理され、明確な形となり、気分スッキリを一人で味わったりもしています……。
この本を手に取っていただきました皆様方にも、自分にとってのヨガとは何なのかを明確にするいい機会となり、さらに自分の人生をいい気分で、素敵に、思い通りに、そして自分を大切にして生きることの手助けとなったならば、著者としてこの上ない喜びであります。
あなたの世界観にシフトチェンジが起きる……。

とりあえず、

  • 幸福感とは人がどのような状態のときに感じるのか?

この本を読み終えた後、あなたの中で簡潔な答えが出ているのであれば、これ幸い(^_^)です。合唱 !!

尾山 広平


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