【私】について2

心と身体を一から習う

様々な過去の経験から自己存在の証というアイデンティティを形作っていく思考君。そして思考君は、自身の働きである「性格」に最もアイデンティティの拠り所を置いているようでした。それでは、助さん、格さん、参りましょうか(^_^)

常に変化していく(・_・)

自分を形作っているレッテルを貼り替える度に、思考君の自己認識は変化していきます。
たとえば、名前が変わる、引っ越す、転職する、体格や性格が変わる、着ている服が替わる、車を買い換える、テレビが壊れる、友達ができる、飼い犬が子供を産む、親の性格が変わる、総理大臣が代わる、地球環境が変わる……。
レッテルは自他の関係性ですので、思考君にとってかかわりのある環境の変化は、【私】が変わることと同意なのです。

思考君は、変化した中でも自分が認識した範囲の中で、新しいレッテルに貼り替え、自己認識を変更、再構築していくのです。

すべての存在物事は、常に変化している

―― 諸行無常 

『諸行無常』をそのまま「すべての物事は、常が無い」と訳しては意味が通じ難い。故に言葉を無視して、有り触れた解釈を基にして訳したのじゃろう。確かに意味はこのままで問題無いのじゃが言うておく。


『諸行常』は実際には『諸行常』であり、その真意は、「諸々の状況は、常ではないという教えを示しておるのじゃ。

♨ 2020/02/28

アイデンティティもこの瞬間、常に変化しているのです。数年前に身体君を構成していた細胞君は今ではほとんど死に、別の細胞君に生まれ変わっているともいわれています。人の身体は数年前とは別物といえそうです(・O・!(情報を受け継いではいますが)

もちろん性格だって、子供の頃と今とでは同じではないのです(・_・!

性格とは思考パターン(・_・!

性格とは、ある情報に対するその人オリジナルの「反応の仕方」、つまり思考パターンであると思います。
思考君は、生を受けてから今にいたるまでのあらゆる環境と、その環境によって作り上げた自分自身の働きとによって、ペタペタとレッテルを貼り、反応パターンを作り上げていくのでしょう。

思考君はまず、生存欲や安全欲にしたがって、そのたきそのときの場合により、どういう反応をすれば死なずに、怪我をせずに、痛い目に遭わずに済むかを見つけていくでしょう。
生存や安全が確保されていたら、次に気分を悪くせず、もっともっと気分をよくするにはと、反応の仕方を見つけていくのでしょう。

では次に、人はどんな場合に、どんな認識をし、レッテルを貼ることになるのかを見てみましょう。

〈速くする〉レッテルを貼っている人

Case1

:5人兄弟の末っ子が、ゆっくりと食べていたらほかの兄たちに食べられてしまう場合

「ゆっくり食べる → 空腹(不安)= 速く食べる→満腹(安心)」と認識するため、〈速く食べる〉レッテルを貼る。

Case2

:子供の頃に「何をするのも速いわね〜」と誰かに褒められた。または遅いことをバカにされた場合

「遅い → バカにされる(不安)= 速い → 褒められる(安心)」と認識するため、〈何をするのも速くする〉レッテルを貼る。

これらはかなり大雑把なたとえですが、思考君は様々な経験を複雑に絡めて、反応パターンを作っていくようです。

そして思考君は、自分自身の働き自体を【私】として認識しているようです(・_・!

根っこ欲に関係しているレッテル(・_・)

また、「遅い → バカにされる = 速い → 褒められる」と認識し〈褒められることをする〉レッテルを貼ったその奥にも、笑われ、バカにされると不安になり、感心され、褒められると安心するという経験があることがうかがえます。
そしてこのレッテルは、多くの人が貼るレッテルといえそうなのです。では、見てみましょう。

Case1

:赤ちゃんの場合

「相手にされない → 死ぬ(不安)= 相手にされる → 生きる(安心)」と認識するため、〈相手にされることをする〉レッテルを貼る。

Case2

:子供の場合

「バカにされる → 関心を持たれない → 相手にされない(不安)= 褒められる → 関心を持たれる → 相手にされる(安心)」と認識するため、〈褒められることをする〉レッテルを貼る。

つまり赤ちゃんなら貼るであろう〈相手にされることをする〉レッテルと合わさり、「バカにされる → 死ぬ = 褒められる → 生きる」と認識するため、〈褒められることをする〉レッテルを貼ったということです。

これはまた「バカにされたくない」と反応する人の根っこ欲元欲が「褒められたい」であり、もっと根っこその根っこには「安心したい」という欲があるということでもあるでしょう。

このことから推測するに、レッテルとは思考君が「安心したい」という根っこ欲を、効率よく満たすために貼っているといえるでしょう(・O・!

そうじゃ。今現在の自身を形作ってきたのは、これまでに自身のためと頑張ってきた愛であるとも言えるじゃろう。

♨ 2020/02/28

レッテルの貼り替えどき(・_・!

つまり思考パターンとは、安心感を得たいと小さい頃のいつぞやに貼り付けたけれど忘れ去られたレッテルに関係しているものが多いようです。三つ子の魂百まで(・_・!

また、誰かに批判されたり賞賛されたりするその度に、一喜一憂、気分が上下するのは、ほかからの評価にアイデンティティの拠り所がある、ともいえます。

でも今は赤ちゃんじゃありませんから……

「人からどう思われようが、まぁいっか!」って他人の言うことなんか吹き飛ばしちゃいましょう。貼り替え、貼り替え(^_^)

自分で自分を宣言しよう(・_・!

性格と血液型などの関係性を解説した情報と自分とを比較したとき、自分にもその解説通りの側面があるとしたら、それは大小差こそあれ、誰でも色々な面をもっているからかもしれません。真に受けるとその面に思考君の注意が向き、その様な自分を強化していくことになるとも……。

それより自分で自分を宣言してみては(・O・!

ところでところで、思考君が【私】と思っている自己認識が【私】なのでしょうか(?_?)

まだ旅は続く……☆☆


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