【体位⑩】鋤の体位
⑩ 鋤の体位:ハラ・アーサナ
前屈の締付に加え、頸椎周辺の刺激を強化する体位である。身体を逆転させて前屈を行うことが特徴である。
鋤の体位の意図は、頸椎周辺のバランスを図ることである。
注意
※ 頭に血が上る体位であるため、血圧や眼圧が高めの人は控えること
※ 体位後に気分が悪くなる人は、とりあえず以後の練習は控えること
※ 力づくや、勢いづけなければ、骨盤が拳上できない人は控えること
1.準備過程
1.仰臥する
2.脚は閉じ、踵底内側の引入(足首の底屈)
3.腕は形式通り
4.顔は形式通り
5.適度に徐々に、息を吸いきる
6.適度に徐々に、息を吐ききる
2.締付過程
7.前屈 → 脚の挙上(吸息)
前屈して頭と脚を浮かせてから、脚を上げていきます。
8.骨盤の挙上(吐息)
手指を立てて手指の方向を、前内から前へと変化させながら、腰を上げていきます。
9.前屈 + 腕の後方移動(吸息)
10.締付の維持(呼吸)
11.締付の強化(3呼吸目)
12.締付の極化(止息)
13.脚の返戻(呼息)
14.腰の返戻(呼息)
手指を立てて手指の方向を、前から前内に変化させながら、腰を降ろしていきます。
15.脚の返戻(呼息)
前屈したまま、脚を下げていきます。
3.脱力過程
16.体位の解放(吸息)
17.脱力の強化(呼吸)
18.締付の極化(止息)
19.休息する
足幅を肩幅にしようとか、手幅をこれくらいにしようとか、手のひらを上に向けようとか下に向けようとか、顔を上に向けようとか意図してはいけません。
無意図に落ち着く姿勢を見つけましょう。
過誤体位
注意
一般的な形体のように腕を前方へ伸ばしていては、前屈をするための筋力とぶつかり合うため締付は極まらない。
無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。