【体位③】蛇の体位
2-41
足先から臍に至るまで床に密着し、両手のひらを床につき、頭を上げて蛇の如き形になる。
1-02
この体位は常に身火を増強し、あらゆる病患を消去する。この体位によって蛇神が目覚めるゆえに蛇の体位という。
『ゲーランダ・サンヒター』
③ 蛇の体位:ブジャンガ・アーサナ
後屈の締付に加え、脊椎の下端である尾椎周辺の収縮刺激を強化する体位である。股を閉じた形体に加え、脇を閉じた形体で行うことが特徴である。
蛇の体位の意図は、尾椎周辺のバランスを図ることである。
1.準備過程
1.伏臥する
2.脚は膝下の押出(膝の伸展)
3.腕は肘窩の引入(肘の屈曲)
4.顔は形式通り
5.適度に徐々に、息を吸いきる
6.適度に徐々に、息を吐ききる
2.締付過程
7.後屈(吸息)
8.締付の維持(呼吸)
9.締付の強化(3呼吸目)
10.締付の極化(止息)
肘を曲げているので、手は床から離れています。
11.体位の返戻(呼息)
3.脱力過程
ワニの体位
12.体位の解放(吸息)
13.脱力の強化(呼吸)
14.締付の極化(止息)
15.休息する
無意図に落ち着く姿勢を見つけてみましょう。
過誤体位
注意
一般的な形体のように手を床についていては、後屈をするための筋力とぶつかり合うため締付は極まらない。その上、手指を前方へ向けていたり、上体の挙上、頭の挙上、鼠蹊窩の押出などを意図すれば、さらに無理が起こる。
無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。