【体位②】ガス抜きの体位

ハタ・ヨガを一から習う

ガス抜きの体位

② ガス抜きの体位:パヴァナムクタ・アーサナ

前屈の締付に加え、骨盤周辺の収縮刺激を強化する体位である。膝窩の引入(膝の屈曲)と肘窩の引入(肘の屈曲)の形体で行うことが特徴である。

ガス抜き体位の意図は、骨盤周辺のバランスを図ることである。また、全体位に必要不可欠である骨盤周辺の収縮刺激(下腹への力の集中)に伴う快感を感得することである。

1.準備過程

準備体位

1.仰臥する
2.脚は膝窩の引入(膝の屈曲)
3.腕は肘窩の引入(肘の屈曲)
4.顔は形式通り
5.適度に徐々に、息を吸いきる
6.適度に徐々に、息を吐ききる

2.締付過程

締付過程

7.前屈(吸息)
8.締付の維持(呼吸)
9.締付の強化(3呼吸目)
10.締付の極化(止息)

肘を曲げて尺骨上端に勢力を流しています。

締付過程

11.体位の返戻(呼息)

3.脱力過程

死骸の体位
死骸の体位

12.体位の解放(吸息)
13.脱力の強化(呼吸)
14.締付の極化(止息)
15.休息する

足幅を肩幅にしようとか、手幅をこれくらいにしようとか、手のひらを上に向けようとか下に向けようとか、顔を上に向けようとか意図してはいけません。

無意図に落ち着く姿勢を見つけてみましょう。

過誤体位

過誤体位

注意

一般的な形体のように手で脚を抱き寄せていては、前屈をするための筋力とぶつかり合うため締付は極まらない。その上、親指、人差し指を使っていたり、上体の挙上、頭の挙上などを意図すれば、さらに無理が起こる。

無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。


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