2020-08-??

第11章 あらゆる形象を持つ者を見る

バガヴァッド・ギーター:至高者の詩


第11章 解説

「あらゆる形象を持つ者を見る」と題されているように、無辺の具現力を備えるクリシュナが、あらゆる形象を見せています。

あらすじ

アルジュナがここまでの自己に関する話を聞いてきて戸惑いが消えたと答えると、クリシュナに、彼の神聖な姿を見たいと願いでます。

クリシュナがそれに答えてアルジュナに特殊な眼力を与えると「私のなかに全世界が現れるのを見なさい、またあなたが見たいものを見なさい」と答えます。

アルジュナが多種多様な姿を見て、恭しく合掌してクリシュナを賛美します。また、神々も悪魔も人々もそのなかにあり、そしてそのなかで消滅していくのを見ます。

そしてアルジュナがこの畏れるべき姿のクリシュナに、その起源を知りたいと願い、心からの帰依をし、これまでの非礼の数々に対して許しを乞います。

するとクリシュナが「私のために行為し、私を目的とし、私を信愛し、すべての生きものに対して敵意を抱かない者は、万象の起源としての私に辿りつくことができる」と答えます。


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