2016-11-14

色々な「伸び」

気ままの雑記から習う

ハタヨガの体位は「伸び」のヴァリエーションでもあると解釈しています。ですから授業中、「ゔ~~~っと伸びする様に~」という言葉を良く口にします。

体位の後には「はぁーっ」やれやれと息が漏れ、伸びをした後と同じ様な爽快感がある様に。

また授業中、「身体が伸びしたい様に自由に伸びして~」とも言います。ですがそんな時も多くの方は、身体の自然な欲求ではなく、如何にも頭脳(観念)で判断している「形」ばかりの”真っすぐで棒の様な伸び”をします。

もっとのびのびと、伸びをしましょう。

色々な伸び

1.猫に起こる色々な伸び

伸びの代表選手?の猫だって、様々なヴァリエーションの伸びをしています。

猫の伸び
尾山ヨガ教室では基本の基本の猫の体位です。

猫の伸び
これも良く見かけますね。

猫の伸び
こんな格好だってするにゃ~。

猫の伸び
く~っ、気持ちよさそう~。

猫の伸び
これまた、猫の体位ですね。

2.人類に起こる色々な伸び

さて、人類だって猫に負けじと、様々なヴァリエーションの伸びをしたくなります。

伸び
「伸び」のイメージ(観念)はこんな形でしょうか?

伸び
これも良くしたくなりますね。

伸び
猫の体位のヴァリエーションですね。

伸び
これまた「伸び」のイメージでしょうか?

伸び
こんなのも、したくなります。

伸び
これまた猫の体位のヴァリエーションですね。
(右腕と右脚と顔と背を押し出しています)

これらの「伸び」は全て、この様な「形」を作ろうとした訳ではありません。今日の、今の、身体の欲求に従ったに過ぎません。

3種類の基本の伸び

因みに、動作に

3つの基本動作
  1. 前後動作
  2. 側屈動作
  3. 捻転動作

がある様に、「伸び」の基盤にも、この3種類が見え隠れしています。日々、ハタヨガの体位で、この3つの動作・体位を行うことにより、身体は自然と、身体の欲求に従った「伸び」を行う様になるかもしれません。

伸びの要点

1.手首の締め付け

手のひらを開いたままする方も多々おられます。が、絵を見れば解るように、軽~くこぶしが握られ、手首が反るものだと思います。

2.足首の締め付け

脚の方も、踵を突き出し、爪先が引かれ、足首が反るものだと思います。

➡ 手首足首を締めることで、締めたいところを締め易くなる。

脚の締め付け

上の図のように足首が反対に曲がったりもします。つまり、母指球を突き出し、踵が引かれるということです。脚全体が心地よく締まります。どちらも大切な締め付けですね。もちろん、手首も反対に曲がることもあるでしょう。

一日の始まりに

授業でお話ししましたら、朝目覚めても、頭は「次に何をすべきか」とすぐに働くため、身体が「伸び」をする暇を与えることがないんでしょうね、という様な感想がありました。

まさにそうでしょうね。早朝クラスは、この「次に何をすべきか!?」という生活に追われる場所から離れ、身体と対話する余裕を作る時間とも言えます。

せめて、寝起きから伸びをする程の余裕を持って、一日を始めましょう。朝目覚めたら、布団の上で「伸び」をすることを習慣にしましょう。「形」から入っても良いのです。その内、身体の自然が目覚めるかもしれません。

そうなれば自由自在。

幾つかの「伸び」を連続してしたくなることもあるでしょうし、「欠伸」も伴ったりすることでしょう。


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