2020-01-08

2011-04-24

ゆとり

気ままの雑記から習う

はじめの言葉

東日本大震災におきまして、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申しあげるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申しあげます。

大震災から一か月以上が経ち、心の波紋も少しずつ静まって行く中、みなさまどのような毎日をお過ごしでしょうか? 今できる目の前のことにチャンネルを合わせて、元気よく笑顔でいたいものです。

さて今日は、いつもお世話になっているCAFE&建築工房の「遊眠堂(ゆうみんどう)」さんの木育ワークショップ(第6回目?)に参加してきました。ということで今回は、そこで感じた”ゆとり”についてのお話をしたいと思います。

木育ワークショップ

このワークショップでは、毎回「木」のことについて学ばせてもらっています。実際に木に触れることや、材木の種類、林業のこと、そして環境との関わりまで……色々と学ばせていただいています。簡単にいうと、生活の中に木を取り入れることの勧めです。そしてそれはヨガと同じで「よりよく生きる」ことの勧めなのです。

言葉の解釈にもよるが、本来のヨガは、よりよく生きる勧めとは言い切れぬものなのじゃ。

2020/01/08

今回は、CAFEを飛び出して「Hair&Free kukulu」さんという今度開業する美容院で、ウッドデッキ作りを体験させていただきました。(kukuluさんの店内も遊眠堂さんの設計なのですが、木の香り漂うとても素敵な作りでした。)材料は愛知県産の杉の木(間伐材)です。間伐材の杉を使用することは、山にも川にも海にも……つまりは全体にとっていい影響を生むということで選ばれたようです。

ウッドデッキ作り

下地(骨組み)は既に作られていましたので、素人の我々は主に、ビスや釘を使って床板や壁板をはめることをしました。暑い日になると予想されましたが、途中は風も強く雨もパラパラと降り、寒い寒い……。そんな中で、一枚いちまい手作業でビスを打ち込んでいきました。床板が張り終わる頃、みんなでお昼ご飯。遊眠堂さんの用意してくれたおかずを口に入れつつ、各自自前のおにぎりを頬張り、至福の一服です。

休憩も終わり、また作業へ。そして、壁板も張られ、ドアも作られ、ウッドデッキが形作られていき、作業も終盤に差し掛かってきたぞ、というころでした。雨上がりの大空に……おおっきな 虹 が現れました。「あっ、虹だ!!」の私の一言に、みなさんも空を見上げ、このめったにお目にかかれない大きな架け橋を楽しんでいました。

強さとは何?

虹

このワークショップに参加するといつも思うのは、「こんな作り方でも、結構立派なものが作れるものだな~」ということです。その理由は、いつも”きっちりきっちり”していなからです。

ビスを捻じ込む場所も、釘を打つ場所も、目分量で結構大雑把ですし(もちろんある程度は決まっていますし、下準備をしっかりやってくれているためもあるでしょうが…)、失敗も結構あり、傷や穴もできます。そして同じ大きさに切られた木でさへ、一枚一枚は別物です。色や節目はもちろんですが、反り返り具合も、水分量も違います。時間が経てば形も変化していくので、板と板の間が開いたりもするでしょう。

強い力が加わったとき、1㍉のずれも許すことなく”きっちり”と固まって「力を受け止める」ことをしていては、ポキッと折れてしまうかもしれません。しかし揺れることで「力を受け流す」ことができると、いっけん弱弱しく見えたとしても、折れることはありません。そしてこのことは、人の心も全く同じです。

多少の傷跡や穴凹は、手作りの愛嬌といえるような心の”ゆとり”は、いざというときにも折れない強さといえます。一枚一枚違う顔をしていることを認めてあげる”ゆとり”を持つことや、時間とともに変化することを受け入れる”ゆとり”を持つことも強さといえます。

強さとは、抵抗力ではなく、受容力。

ついつい「きっちりとやろう」「こうでなければならない」と思考君は働くかもしれません。ですがこの世の中には、しなければならないこともなく、何一つ同じモノはなく、何一つ変化しないモノもないのです。誰一人同じ人はいなくて、誰一人変化しない人はいないのです。

そのユニークさや無常さを理解し、一つひとつ、一人ひとりを認めることは、自分のユニークさに気づく手助けにもなり、またそんなユニークな自分を受け入れることにもつながるのです。

心に”ゆとり”を持つことは、私たち自身を強くし、そして幸せにすることでしょう。”ゆとり(遊び)”という少しの幅を持つことは、人生を楽しむ(遊ぶ)コツといえるのです。
※ 立っているときは膝を緩めることで腰がゆらゆらと揺れることになります。すると身体君にも”ゆとり”ができ、力を受け流すことができるでしょう。

今日も最高の一日に感謝して。

おやすみなさい。


桜

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