2011-06-02

体感

気ままの雑記から習う

雨がしとしとと降り続いています。通りには、紫陽花(アジサイ)が可愛く咲いていますね。紫陽花には雨がよく似合います。花も葉も、あとカタツムリ君も。雨に濡れて、とても輝いて見えます。雨もいいものです。でも、心はいつも晴れやかでいましょう。
先月のことなのですが(汗;)、名古屋市農業センターで催されている家庭菜園教室に参加させていただきました。ということで今回は、そこで感じた”体感”についてのお話をしたいと思います。

自然を肌で感じる

そのときのテーマは、「サツマイモ、サトイモの作り方」です。講師を務めて下さったのは、園芸研究家の菅原眞治さんです。この教室の参加者は主に、家庭菜園に取り組んでいる年配の方々でした。そんな中一番前の席に座り講義を聞いていました。なんか学生に戻った気分でした。

サツマイモ、サトイモの歴史から始まり、品種、畑の準備、肥料のお話もありました。そんな中、印象的だったのは、種芋の植え付け時期のお話です。

サトイモの植え付け風景

サトイモの種芋は最低気温が10℃を越える時期に植え付けをするそうです。その10℃という気温の目安は、「眠るときに毛布を使わなくなるぐらいの時期」とおっしゃっていました。あと5℃というキーワードも出てきました(何のお話だったかは忘れてしまいましたが…)。5℃の方は、「朝ストーブを使わなくなるぐらいの時期」とおっしゃっていました。

そして菅原さんは、農業をするとは、身体で季節を感じること。肌で自然を感じること。そんなようなことをおっしゃっていました。そして、「農業はそのためにするんです。」と言い切っていました。

農業を何のためにするかはさておきまして……。―身体で季節を感じること―それは心地よく生きる上でも大切なことだと思いました。
農業をする、つまり生き物を育てるということは、季節、天候、気温、湿度……など、自然の変化を肌で感じ、それに合わせることが必要です。そしてまた、土や空気、水、そして太陽の光……など、自然を常に身近に感じることができ、それは私たち人も自然の一部であることを体感することになるでしょう。

自らの分を感じる

大自然

そして人は、自然という大きな力に抵抗するすべはなく、ただただその働きや力、そして恩恵を受け入れることしかできないことを日々の暮らしの中で体感することになるのでしょう。
それは、自然の大きさを体感することと同時に、自分の小ささを体感することでもあり、そしてまた自分は大自然という全体の一部分であることを体感することでもあるのでしょう。そして”自分にできること”と”自分にはできないこと”この2つを正しく理解することにもなるでしょう。この正しい理解は、余計な悩みや、無駄な抵抗をすることを減らすことにもなるのです。

もちろんこれは一つの角度からの見方ではありますが、「生き物を育てる」ということは、身体の体感から自らの分を理解することにつながり、「今自分にできることをする」というシンプルな生き方へと導いてくれると思うのです。
といいつつ、スーパーで野菜を買ってくる日々ですが……。ちなみに今晩は、【玄米とレンコンのもっちりチジミ】を作って食べました。玄米にすりおろしたレンコンを混ぜ、そこにニラを混ぜ、お塩で味を調え、ごま油でコンガリと焼いたものです。

美味しかったです!

農家の皆様、大自然、そしてすべてに、感謝です。

ありがとうございます。


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