2013-03-18
光の旅人 K-PAX
原作はジーン・ブリュワー氏のSF小説『K-PAX』で、その第1巻を映画化したのが本作品です。
両親、姉と、何を観るとも決めず劇場にいき、この映画を観ることになった覚えがあります。日本で上映されたのは、2002年4月~のようですので、、、約11年前のお話しです。とても印象に残った映画となっていましたので、先日レンタルいたしました。
あまり知られていない映画かもしれませんが、今回10年以上ぶりに再鑑賞してみてもやはり、とても素敵な映画に思いましたので、ご紹介させていただきます。
さて、
物語は、引ったくりにあった女性のそばに近寄った一人の男が、駆け付けた警官に尋問されるところから展開していきます。
警官:「動かないで~、そのままじっと。」
男:「いいよ。」
警官:「どこかへいくところ?」
男:「いや着いたんだ。しばらくはいようと思っている。」
警官:「荷物は?」
男:「ふっ、ないよ荷物なんて、、、」
警官:「じゃあ、切符は? 切符の半券があるでしょう?」
男:「列車で来たんじゃない。」
警官:「サングラス外してもらえるかしら?」
男:「それはちょっと……」
「久しぶりだが、やっぱりこの星は、僕にとっては明るすぎる。」
警官:「あ~ぁそう。」
精神疾患を患っていると判断され、男は精神病院に運ばれていきます。
男は、自分は「K-PAX」という惑星から来ていると主張しています。主治医は、なぜ彼がそのような解離的な別人格を生み出すことになったのか、その原因を探っていきます。
ところが、、、
はじめはただの精神疾患だと思い込んでいた主治医はやがて、この男の発言の一つひとつに尋常ではない妙な説得力があることに戸惑いを持ち始めます……。
はたしてこの男は、宇宙人? 精神疾患者?
どっちなんだ!?
その謎も、この映画の魅力の一つとなっています。
が、、、。
さてはて、その謎は置いといて。。。
この映画は、「男」を通して私たち地球人に大切なメッセージを伝えてくれているようです。
そう。
伝えてくれていたのはきっと、
”生きる”
映画のラストシーンでは、主治医が、、、。
そのシーンとともに流れた、男の言葉をご紹介します。(シーンは映画でお楽しみくださいね。)
マーク(主治医)、君たち人間がまだ知らないことを教えよう。
K-PAXでは、古い歴史からみな、とうに学び取ってる。
宇宙は膨張し続け、やがて弾けて崩壊する。
そして再び膨張し、そのプロセスを永遠に繰り返すんだ。
驚くべきことに、再び膨張した宇宙には、元通りの世界が蘇る。
そして今の世界で犯した間違いを、同じようにまた犯す。
一つひとつのあらゆる間違いが、繰り返されていく。
何度も、何度も、、、永遠に、、、
だからもし間違いに気づいたら、今正すんだ。
今このとき、それこそが、、、すべてだから、、、
I want to tell you something you don't yet know.
We K-PAXian have lived long enough to have learned it.
The universe will expand, then it'll collapse back on itself.
Then it'll expand again.
It'll repeat this process forever.
What you don't know is when the universe expands again, everything will be as it is now.
Whatever mistakes you make this time around, you'll live through again.
Every mistake you make, you'll live through again and again, forever.
So my advice to you is to get it right this time.
Because this time is all you have.