2013-12-17
リーガルハイ
(フジテレビ公式サイト『リーガルハイ』より)
明日いよいよフィナーレ! を迎える『リーガルハイ2』。脚本は、古沢良太(こさわ りょうた)氏のオリジナル作品で、2012年からフジテレビ系列で放送されているテレビドラマです。
常識 vs 非常識
このドラマは、主に法廷を舞台として繰り広げられています。ドラマの主人公である弁護士・古美門研介(こみかど けんすけ)は、訴訟で一度も負けたことがないということを自負しており、勝つためには手段を選ばないという非常識キャラ。どんな訴訟にも勝つことがすべてだと言い切っている。
やられなくてもやり返す、八つ当たりだ!
一方……
コミカドの相方となった新米弁護士・黛真知子(まゆずみ まちこ)は、コミカドに「朝ドラのヒロイン」と揶揄されるほどの常識キャラ。訴訟に勝つことだけがすべてじゃないと言い、いつかコミカドを打ち負かしてやろうと反発している。
ドラマは、このような2人による
常識 vs 非常識
を基本路線に、繰り広げられているといえるでしょうか。
さて、このドラマの見どころは、
コミカドの強烈ブッ飛びキャラ\(◎o◎)/!
古美門研介演じる堺雅人さんスゴイッの一言です(^_^;
それだけではなく、マユズミ的(常識的)正論をことごとく覆す、
コミカドのスバ抜けて圧倒的な気持ちい~いまでの弁論力\(◎o◎)/!
などなど……
そしてそしてこのドラマは、
修行ともとても深い関係があるのです。
古美門禅師!?
コミカドには訴訟を起こす「どちら側が正しい」なんて考えはまったくもってありません。どちら側に付いても自分が勝つだけの話だと言わんばかりに、正義や真実などお構いなしに、とにかく勝つことに邁進するのみ。
そんなコミカドのやり方は間違っている、と反発しているマユズミは、多くの視聴者の代弁者の役割を果たしているかのようです。
負け知らずのコミカドには、必ず勝てるという自負が見えるのですが、それを裏付けているのは、「裁判とは何か?」を俯瞰しているところにあるといえます。そして、そんなことすらも理解していない雑魚どもに負けるはずがなぁ~いってところ・・・。
コミカドは、物事を客観・大局的に捉え、その本質を見抜いているのです。
きっと……。
そして、誰よりも中立の立場にいるからこそ、どちら側についても勝てるという自負があるといえます。
裁判(物事)の本質を含め、人間(エゴ)の本質をも見抜いている。
かも……。
そんなコミカドのもとでの訴訟を重ねていくごとに、マユズミ(視聴者)にも変化が表れていきます。
ヒトの価値観は絶対的ではない……
ヒトの数だけ価値観はある……
ヒトの数だけ正義も、幸せもある……
それは、正義/悪党を分別していた自らのルールを通して、物事を主観・局所的に捉え、その表面しか見ていなかったことに、コミカドのズバ抜けた弁論力・説得力によってAHA!と気づきが起こり、その価値観(ルール)が崩壊したからといえます。
そう、、、
僧です。
(ウィキペディアより)
一休さん!
コミカドは、自由奔放で奇行が多かったと言われる一休さん(一休宗純:室町時代の臨済宗大徳寺派の僧。)のような役割を果たしてくれているのです。
非常識で型破りなコミカド(禅師)の弁論により、マユズミ(修行者)は、自らの偏見に気づくことで、自らを縛り付けていた常識という価値観(ルール)が落ち、
自由への自己変容を遂げていく……
その過程はまさに、修行そのものなのです。
まとめ
このドラマは、日本の常識が忌み嫌うであろうブッ飛んびキャラの古美門研介と、日本の常識代表であろう朝ドラのヒロインこと黛真知子。それに加え、ゆとりの国の王子Mr.ウィンウィンこと羽生晴樹……などなどのキャラクターたちが、私たち日本人が共有している常識(偏った解釈=偏見=価値観=ルール=習性=観念=思い込み=勘違い=カルマ)に気づくことを促してくれる修行ドラマなのである……。もちろんこれは一つの解釈ですので、それぞれの解し方でお楽しみくださいませ。
見たことない方も、最終話だけでも楽しめるはず!!
明晩、ぜひっ!