2011-08-23

後悔

気ままの雑記から習う

お盆が過ぎ、夏も終わりかと思えるほどの涼しい日が続いています。8月とはいえ、熱の発散のために開いていた胸も、徐々に閉じていきそうな季節感です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。尾山広平です。

この夏は、福井県は水晶浜にいき海水浴を楽しんできました。そこは前日まで雨が降っていたそうで、海水の中を砂粒が舞っていたので、残念ながら透き通った水晶浜を見ることはできませんでした。そんな中……。

さて今回は、そこで起きたとある事件? についてのお話をしたいと思います。

事件発生

朝5時ころに出発し、慣れないドライブでイザ水晶浜へ。到着したのは、8時過ぎ。パーキングに車を止め、イザッ浜へ。天気は曇り空。日焼けのことを考えると、このくらいがベストかなと思いつつ、パラソルとご座を借りて場所を確保。この時間帯でも、すでにパラソルが立ち並んでいました。海はというと、波がけっこう高くて、浮き輪につかまった子供たちは、見るも無残に、押し寄せる波にもみくちゃにのまれていました。そんな海に、ダイブッ!「気持ちいいっ!」

水晶浜

けれど、以前来たときの水晶浜とは違い、透明感はなく、下に見えるはずの白い砂が見えないほどに、砂が海中を舞っていました。海水パンツのポケットにはたくさんの砂利がゴッサリと入るほどに。そうであればこの高波を楽しもう、ということで浮き輪を借りに。

浮き輪に乗って高波が来るのを待ち~さぁ波が来た~よいしょよいしょとパドリング(なかなか進みません;)~たまに何とか波乗り~~~。と、ちょっとしたサーファー気分を味わいながら遊んでいたそんなとき、事件は起こりました。

ポケットに溜まってきた砂利を出していると、ポケットに入っていたはずのお金が、……ない; そうそうポケットから落ちることもないだろうと思っていましたが、お金が入っていたところには砂利しか入っていなかったのです。すかさず連れに、「あ~あ~落とすと思った~。」といわれ……。パンツの中に入ってるかもと探してみたり、あっ、パンツの後ろのポケットにはマジックテープがついてるじゃないか、こっちに入れておけばよかったか、などと思考君は働き始めました。はいはい。

このままでは、思考君が「後悔という堂々巡り」に入ってしまいます。

後悔という堂々巡り

後悔とは、とある出来事が起きたせいで、今の自分は不幸になったと認識しているときに陥る、思考君の堂々巡りです。「あんなことしなければよかった → でもしてしまった → だから私は不幸だ → あんなことをしなければよかった → でもしてしまった → だから私は不幸だ → あんなことをしなければ……」というように、同じ文章を頭の中でリピート再生している状態です。

どんなことでも解決策のないことを考えていると堂々巡りにハマります。過去を変えることはできないので解決策はありません。ですから堂々巡りにハマります。思考君が堂々巡りにハマると、途端に気分が悪くなります。ですから後悔をしていると気分が悪くなります。この堂々巡りから抜け出すためには、リピート再生している文章(考え)に気づき、その文章に工夫を施す必要があります。

堂々巡りのそもそもの始まりはというと、「不幸だ」という認識をしたことです。思考君が不幸だと認識し、そしてこの不幸を解決するためには過去を変える必要があると判断し、堂々巡りにハマったのです。ということで堂々巡りから抜け出すには「だから私は不幸だ」という文章を「だから私は幸福だ」に変更すればよいのです。つまり解釈(認識)を変えるということです。

堂々巡りから抜け出す

過去の事実を変えることはできませんが、その事実に対する解釈は自由自在に変更可能です。幸福であると解釈したのなら、解決策を考える必要はなくなるから思考君は止まります。つまり堂々巡りから抜け出せます。気分がよくなります。

今回の事件ですと、お金がないと気づいたから堂々巡りが始まったわけではありません。お金がないと気づいた後に、「そのせいで損した(不幸だ)」と認識したことで、堂々巡りにハマったのです。私は、気分が悪いと気づき、すかさず文章を変更しました。「ポケットにお金を入れなければよかった → でも入れた → お金を落とした → だから損した → ポケットにお金を入れなければよかった(戻る)」という文章の「だから損した」の部分を「だから得した(幸福だ)」へと変更しました。

すると、「ポケットにお金を入れなければよかった → お金を落とした → だから得した → ポケットにお金を入れてよかった(終了)」になります。といっても、私が宣言した文章は短く、「お金を落としてよかった。」です。宣言したものの……これがなかなかどうして……思った以上に手ごわかったです;

連れが再び、「あ~あ~」なんて言ってきたので、「過ぎたことは仕方ないでしょ。今を楽しもう。」と、言いはしましたが、私の頭の中はといえば……「いくら入っていたっけ?」とか「あぁあのお金があれば、美味しいお昼ご飯をたっぷり食べることができたのに、、、」などと、すかさず割り込んでくるのです。

これは、宣言しただけでは思考君がよかったと思える理由を見つけてこないので、頭の中で解釈が変わっていないということです。この場合、きちんと「お金を落としてよかった理由」を意識的に見つける必要があります。こじつけでもいいから得したと思える理由を見つける、それも修行ですね。

修行者にとっては、何が起きてもそれが修行になります。だから何が起きても「ありがたい、得した。」と、とりあえずはそのことに感謝できます。このような事件(笑)が起きてくれたお蔭で、いい修行になった夏のひとコマでした。

宿

お日様が顔を出し、これぞ夏だという天気になってくると、やはり夏の海にはお日様が似合うな~と思いつつ、水晶浜を後にしました。その後は、お土産屋を観つつ、三方五湖の一つである三方湖を目の前にした宿でくつろいだ時間を過ごしました。落としたお金のことも忘れて(たぶん;)。

夜中に起きて窓の外を見ると星が見えました。外に出ると、


そこには、満天の星空が……


そして、緑色に光る一筋の流れ星が……


満天の星空を見上げる。それだけでこの宇宙の神秘を思い出します。
この世界にいることに、感謝したくなります。

ここ名古屋では満天とはいきませんが……
みなさんんも、夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。


風鈴

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