2011-07-13

解釈

気ままの雑記から習う

梅雨も明け、季節は夏へと突入し、暑い日が続きます。青い空に白い入道雲が輝いています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。尾山広平です。

この時季は、上腹部から熱を発散させる働きが高まります。しかし胃が疲れていると、その上腹部が緊張することになり、熱の発散も滞ります。その結果「暑苦しい」という感覚へとつながっていきます。食べるのも飲むのもほどほどにしましょう。

さて今回は、“解釈”についてのお話をしたいと思います。

不幸になるのはなぜ?

人は、いい気分(幸福感)を感じるときもあれば、悪い気分(不幸感)を感じるときもありますね。もちろんお腹がすくのも悪い気分を感じるし、美味しいご飯を食べて食欲が満たされるといい気分を感じるというのもその一つですが、ここではそういった肉体的なことから生まれる気分ではなく、思考君の働きが元となって生まれる気分について考えてみましょう。

肉体的なことを除いて、「いい気分(幸福感)」も「悪い気分(不幸感)」も自分の頭の働き、つまり解釈が生み出しています。ヨガ修行者はまず、そのことをしっかりと理解しましょう。現実が気分を生み出すのではなく、現実に対する解釈が気分を生み出す。ということです。

同じ出来事でも「ついてる、運がいい」と思えばいい気分でいられますが、「ちくしょう、運が悪い」と思えば悪い気分になります。解釈次第で気分は変わるのです。もっというと、解釈次第で頭は働き過ぎたり、静かになったりするということです。

白チューリップ

たとえば失恋して最低と思えば、途端に気分は悪くなりますが、失恋して良かったと思えば、気分は悪くはなりません。「失恋して良かったはずがないじゃないですか! はぁ~、お先真っ暗です。。」と、ますます気分を悪くしないでくださいね。しかし気分が悪いのは、「失恋で損をした、不幸だ」という解釈を頭がしているだけです。そっちに頭が偏っているだけです。きっとますます損をした理由を思考君は見つけ出してくるでしょう。そしてどんどん落ち込んでいきます。それはまずいですね。

そこで解釈をし直しましょう。「失恋で損をした、不幸だ」から「失恋で得をした、幸福だ」という新しい解釈を頭にさせるのです。失恋で得をした理由を見つけてみるのがその方法です。「そんな理由見つからない!」「ますます損する気がするし!」と思考君の反発に合うかもしれませんが……。これは思考君との戦いですから、なんとか見つけてみましょう。

そうそう、前回の「感謝」同様に、まずは結論を宣言するのが力強い方法です。

前回の記事「感謝」はこちら

雑記4


「失恋で得をした、幸福だ。」

解釈が変わると……

∞∞∞∞

失恋で得をした、幸福だ。。幸福だ。失恋してなんで幸福なんだ? そんな馬鹿な話があるでしょうか。。ではなくて幸福だ幸福だ。。。そっか、もしかしたら彼は私にふさわしいイイ男ではなかったかもしれないもんな。彼はこの私にはふさわしくなかったのね。嫌な思いをする前に振られてよかった。それにもっと私にふさわしい素敵な彼と出会う機会を、彼が与えてくれたかもしれない。もっと素敵な彼に会うための神様の配慮かもしれないぞ。振られてよかった。振ってくれてありがとう。おお~っ、なんだか気分が良くなってきた。ふむふむ。言ってみると、意外と理由が見つかるものだな。

∞∞∞∞

青空

なんとか理由が見つかり、思い方が変わりました。そう、「失恋で得をした、幸福だ」という解釈に変わったのです。そして気分が変わったのです。そうなれば、「よーし、次の出会いのためにメソメソなんてしてられない!」と前を向けることでしょう。

損をした、不幸だと解釈すれば、思考君はその改善策を探しに行きます。その改善策が見つからなければ、深みにはまります。つまり気分は悪くなります。逆に得をした、幸福だと解釈すれば、思考君は改善策を探す必要がなくなります。思考君が静かにしていれば、心はいつも穏やかな青空のようでいられます。

『現実が気分を生み出すのではなく、現実に対する解釈が気分を生み出す』です。しっかりと理解しておきましょう。これはすべてに応用可能ですから、気分が悪いとき試してみてください。そうそう、一番簡単で強力な宣言は、やはり


「ありがたいことだ。」


ですね。


太陽と空

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