2013-02-07
ベニクラゲ
こんにちは、尾山です。
不老不死。
というか……。
老衰では死なないとされている生物。
そんな生物がいます。
今や、世界中の温帯から熱帯の海域に生息し、日本でも全国の海岸で観察されているという。
その生物の名は、
ベニクラゲ!
写真:海遊館より
成熟しても、傘の大きさが1cmほどの小さなクラゲだそうです。
――ときは1996年、イタリアの「かかと」にあるレッチェという町のレッチェという大学で、そのおどろくべき事実が発見されました。
一般的なクラゲは次のように、老衰すると水の中で溶けて消滅するそうです。
一般的なクラゲの成長
- プラヌラ幼生(浮遊している)
- ポリプ幼生(触手がはえ、岩などにくっつく)
- ストロビラ幼生(体側にくびれができる)
- 幼生(触手が退化し、くびれが剥がれていき、泳ぎだす)
- 成体(クラゲ)
- 消滅
↓
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↓
↓
↓
が、しかし、、、
ベニクラゲは老衰すると → ポリプ幼生に戻るのだそうです。そして成長し → 成体となり、そしてまた老衰し → ポリプに戻るという無限のサイクルを繰り返すらしいことが、レッチェ大学のボエロ博士のグループによって発見されました。
日本では京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信助教授が中心となって研究されていて、2001年になってようやくベニクラゲのポリプ化が観測されたそうです。
さらに同氏は、世界で2例目となるヤワラクラゲのポリプ化も確認されました。
変化(進化)の可能性は、無限ですね!