2011-11-28

ツナガリ

気ままの雑記から習う

秋から冬へそろりそろりと季節は移ろい、そろりそろりと年賀状をしたためる時期となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。尾山広平です。

これからも引き続き、弾力のある腰椎4番は大切です。それは身体君が、骨盤を収縮することで下腹部からの放熱を防ぎ、冷えから自分を守ろうとするからなのですが、首・手首・足首周りを冷やさないようにすることも下腹部(身体君)を冷えから守ることにツナガリます。

昨日は、名古屋市天白区徳林寺での秋祭り「つながりのまつり」に遊びに行ってきました。ということで、今回は”ツナガリ”についてお話をしたいと思います。

つながりのまつり

ちなみにこのつながりまつりは、どんなだったかといいますと、何とも珍しいお祭りでした。何が珍しいかというと色々珍しかったのですが……。

お祭りと聞いて普通に思い浮かべる「たこ焼き」「金魚すくい」などの屋台は一つもなく、からだと環境にやさしいことをコンセプトにしているような食べもの屋さんや、手作り雑貨屋さんなどが立ち並んでいました。そのお店は、≪「おいしい」「たのしい」と感じて、育ててくれた方や 作ってくれた方、いろんなものや 人と 繋がって、幸せが広がっていく≫という思いから「Happy Market」と称されていました。

つながりのまつり

そしてその中には、このお祭りを紹介してくださった遊眠堂さんも、たっぷりのベーグルとたっぷりの木材(ワークショップ用)を携えて、ご出店なさっていました。ミニテーブルを作成するというワークショップの方はあっという間に材料切れになったようで、参加できずでした。が、全粒粉のいちじくベーグルとクルミのベーグルをいただきました。美味しかったです!

お店を出している方を含め参加されている方々も、何とも自然派でエスニックな香り漂うユニークなたたずまいの人が多く、不思議な時空間がそこにはありました。ほんわかと、あたたかく、ゆったりと、のんびりした雰囲気の中を、ぶらりぶらりと、いろいろ見て、いろいろ食べました。ヨギー&ヨギーニのための? フンドシパンツ? は印象的でした(購入はしていませんけどね……)

で……お祭りの話だけで終わってしまいそうなほど長くなりましたが、今回はツナガリについてのお話でした。

「ヨガ」という言葉の語源は「頸木をつける」という意味の言葉であったことから、動き回る思考君を牛や馬に見立てて、それをつなぎとめておく道具をヨガとした、と考えられます。ですが、そこから「つなぐ」「結びつける」「心と体の合一」「宇宙との合一」「調和」など色々な意味へと派生していったようなのですが、その派生の背景にあるのは、先人たちの体験によるものと考えることができます。

幸せとツナガリ

思考君の働きのコントロールをマスターした人たちは、世界(宇宙)とのツナガリ(合一感)を体感しました。それは自分と世界との境界線がなくなった感覚であり、それはまた自分が世界になった感覚であり、それはまた自分がいなくなった感覚であり、世界が自分になった感覚でもありました。

思考君の働きとしては、皮膚の外は「他分」であり内は「自分」であると、他と自を分けて認識しています。ですが、現実的にはそうではなく、他と自には境界はなく、もともとヒトツナガリであり、1つであると考えられます。そのもともとツナガッテいるものを別々に分ける仕事をするのが思考君の働きであり、文字通り分けることで世界を分かろうと(認識)しているのです。つまり、先達の思考君マスターたちは、思考君の分別する働きを止めることで、そのもともとのツナガリを体験したと考えられるでしょう。

私たちは、誰かや何かとのツナガリを感じたとき、満たされる感覚があります。知らない人とでも、ちょっとした触れ合いで心と心がツナガッタと感じるとき、幸せを感じます。他とのツナガリを感じるとき、そのときは、私は一人ぼっちじゃないという安心感があるからでしょう。

ちょっとツナガリを感じるだけでも幸せなのに、すべてとツナガリを感じたならどれほどの幸福感か! とか、それはどんな体験だろうか!? などと強欲な私の思考君は想像しています……それも修行を進める力ですね。

分からない。分けられない

思考君の世界を分別して認識するという働きに対しても、宇宙はどんな仕組みでそんな神業をやってのけているのだろうか? と考えていると、今こうして世界を認識していることが奇跡的なことに思えてきます。思考君にとっては、宇宙のすべてが奇跡的です。感動です。訳が分かりません。それは、分けられなくてなくて当然なんでしょうね。そして熱心に修行をすれば、そんな分別的な世界も体験しつつ、無分別的な世界も体験できるようになる、ということです。ということでみなさん、修行しましょう!

ちなみに、このつながりのまつりは、『身近な暮らしや社会をより豊かに。そして、子どもたちに安心した未来をつなげていけるように、願いを込めて』行われました。尾山ヨガ教室も、日々の生活も、そんな願いを込めていきたいと思います。

最後に、このお祭りを企画して実行していただいたみなさん、それを支えている周りのみなさん、またその周りのみなさんを支えている周りのみなさん、またそのまたその……と紹介してくれた遊眠堂のえみさん、一緒に遊びに行ったゆみさん、感謝します。ありがとうございました。すべてがツナガッているお蔭で、生きていることを忘れずにいたいものです。


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