2020-11-18

基礎となる4つの体位(アーサナ)

ハタ・ヨガを一から習う

前回のレッスンでは、種々あるハタ・ヨガの「体位(アーサナ)」の基礎についてのお話をしました。今回は、種々あるハタ・ヨガの体位の基礎となっている4つの体位を習っていきましょう。

前回のレッスンはこちら

レッスン5

4つの基礎体位

種々ある体位は、背骨の状態に伴い4種類に大別することができます。

  1. 前屈の体位
  2. 後屈の体位
  3. 側屈の体位
  4. 捻転の体位

前屈の体位
① 前屈の体位


後屈の体位
② 後屈の体位


側屈の体位
③ 側屈の体位


捻転の体位
④ 捻転の体位


では、要所である「鼠蹊窩、鳩尾、腋窩、盆窪、眉毛」の方向付けに注目して一つずつ見ていきます。

① 前屈の体位

① 前屈の体位

鼠蹊窩:前
鳩尾 :後
腋窩 :前
盆窪 :前・下
眉毛 :下

前屈のポイント

  • 「鼠蹊窩・腋窩」と「鳩尾」とが前後反対に方向づくこと


② 後屈の体位

② 後屈の体位

鼠蹊窩:後
鳩尾 :前
腋窩 :後
盆窪 :後・上
眉毛 :下

後屈のポイント

  • 「鼠蹊窩・腋窩」と「鳩尾」とが前後反対に方向づくこと


③ 側屈の体位(左側屈)

③ 側屈の体位

右鼠蹊窩:後・下
鳩尾  :前・右
右腋窩 :後・上
右盆窪 :後・上
右眉毛 :下

左鼠蹊窩:後・上
鳩尾  :前・右
左腋窩 :後・下
左盆窪 :ー
左眉毛 :ー

側屈のポイント

  • 「右鼠蹊窩」と「右腋窩」とが上下離反に方向づくこと
  • 「左鼠蹊窩」と「左腋窩」とが上下接近に方向づくこと


④ 捻転の体位(左捻転)

④ 捻転の体位

右鼠蹊窩:後・下
鳩尾  :前・右
右腋窩 :後・上
右盆窪 :後・上
右眉毛 :下

左鼠蹊窩:後・上
鳩尾  :前・右
左腋窩 :後・下
左盆窪 :ー
左眉毛 :ー

捻転のポイント

  • 両肘を曲げた形体の方が行いやすい。
  • 左捻転では、背中の右側を引き入れ、後屈の流れを作ること。


種々の体位の分類

以上4つの基礎体位を、ハタ・ヨガで代表的な体位に当てはめてみます。以下、尾山ヨガ教室で基本としている体位です。

  • 兎の体位(シャシャンカ・アーサナ):前屈
  • ガス抜きの体位(パヴァナムクタ・アーサナ):前屈
  • 蛇の体位(ブジャンガ・アーサナ):後屈
  • バッタの体位(シャラバ・アーサナ):後屈
  • 弓の体位(ダヌラ・アーサナ)後屈
  • 魚の王の体位(マッチェンドラ・アーサナ):捻転
  • 背面を伸ばす体位(パシチマターナ・アーサナ):前屈
  • 橋を架ける体位(セツバンダ・アーサナ):後屈
  • 支えられた全身の体位(サーランバサルヴァンガ・アーサナ):前屈
  • 鋤の体位(ハラ・アーサナ):前屈
  • 魚の体位(マツヤ・アーサナ):後屈
  • ライオンの体位(シンハ・アーサナ):ー
  • 死骸の体位(シャヴァ・アーサナ):ー

以上には「側屈」が含まれていません。以下、側屈系の体位として知られている代表的な体位です。

  • 三角(トリコーナ・アーサナ)
  • 月の体位(チャンドラ・アーサナ)
  • 閂の体位(パリガ・アーサナ)

しかし、これらの側屈系として知られている体位は、明らかに「側」を伴って行われています。しかし、側とは無理をした姿勢です。

無理をした側姿勢では締付が極まることはありません。

側傾と側屈

次に、側傾姿勢と側屈姿勢の違いを絵図で見てみます。

1.側傾

側傾

側傾のイラスト

側傾姿勢では、地面からの勢力が踵底外側から脚の外側を通り骨盤外側へ流れています。加えてバランスの不均衡による上体の重みを筋力で支える無理をしています。

2.側屈

側屈

側屈のイラスト

側屈姿勢では、地面からの勢力が踵底内側から脚の内側を通り骨盤内側(下腹部)に流れています。加えてバランスの均衡により上体の重みを筋力で支える無理をしていません。

側傾と側屈についてはこちら

レッスン6

バランスを補うための筋力はリキミであり、無駄な筋力であり、爽快な締付を邪魔する力となります。

無駄を取り除いた、無理のない体位を修習していきましょう。


次のレッスン

レッスン7