宗教/哲学について


▦ 宗教とは

一般的にヨガは宗教ではないとされていますが、ヨガはその本質において宗教と同じであるとの考えから、ここでまず宗教についてのお話をしたいと思います。

宗教とは何でしょう? なんだか神だの仏だの、存在の創まり、存在の仕組み、存在の理由だのを、信じる/信じないのお話である。そして、教えを守れば天国に行き、はたまた教えを破れば地獄に行き、というような教えである。そんなイメージをお持ちの方も多いことでしょう。

宗教とは「宗(はじめ)の教え」という言葉のようですが、存在の「創(はじめ)」にある教えということでしょうか? それとも「宗(宇宙を示す)教え」ということでしょうか? それは何でもよろしいのですが。宗教とは、誰もが必ず持っているある1つの問題に答えるもののはずです。

その問題とは<なぜ存在するのか>という哲学的難題です。平易に言うと、「ここは何処? 私は誰? 何故、私は生きているのだろうか?」という疑問です。このことはきっと誰もが1度や2度は考えたことがあることでしょう。しかしこの難題には、現代科学は何も答えることができません。

宗教は信じる教えではありません。「信じるな、答えを知りなさい。」と、問題の答えを知る方法を説いているのです。


▦ 哲学とは

一般的にヨガは古代インド発祥の哲学とされていますので、ここで次に哲学についてお話をしたいと思います。

哲学とは何でしょう? なんだか到底、頭脳では理解のできないような、存在の創まり、存在の仕組み、存在の理由だのを、論理的に導き出していく難解な学問である。そんなイメージをお持ちの方も多いことでしょう。

哲学とは「哲理を学ぶ」という言葉のようですが、存在の「本質」を解明する学問であり、<なぜ存在するのか>という哲学的難題を解き明かそうとする学問と言えるはずです。しかしこの難題には、現代哲学は何も答えることができません。

ヨガは言葉の上では哲学と言われてはいますが、いわゆる哲学でありません。それは論理的に存在とは何かを考える学問ではなく、存在そのものに至り、それが何であるのかを知る方法です。

ヨガは考える教えではありません。「考えるな、答えを知りなさい。」と、問題の答えを知る方法を説いているのです。